ごぼうは泥付きのまま冷暗所で保存すれば日持ちしますが、気がついたら中がスカスカになっていた!なんてことないですか?
別の場所に保存しておくと、忘れやすいですよね。でも、カットして冷凍しておけば使いたい時にサッと使えて便利です。
今回はごぼうの冷凍保存法や美味しく食べれる解凍方法、調理してから冷凍できるおかずなどをご紹介します。
ごぼうの冷凍保存
ごぼうには食物繊維やミネラルがたっぷり含まれているので、便秘解消や生活習慣病の予防になります。
ごぼうを生のまま冷凍
ごぼうは生のまま冷凍することができます。切り方も色々。1つずつご紹介します。
ごぼうをぶつ切りにして冷凍
生のごぼうを冷凍すると水分が飛びやすいので、ぶつ切りにして冷凍すると劣化を抑えることができます。
①ごぼうを良く洗い、表面についている土をアルミホイルや包丁の背などで落とし、5cmのぶつ切りにします。
②サッと水につけてアクを抜いてから水分をふき取ります。
③一回分ずつラップで包みます。
④ラップしたごぼうを冷凍用の保存袋に入れます。
⑤金属トレーなどにのせ、冷凍します。
ぶつ切りしたごぼうの解凍方法
ごぼうは冷凍したまま切ることができるので、凍ったまま使用する大きさに切って使います。
ごぼうを用途別にカットして冷凍
ごぼう独特の香りはやや失われてしまいますが、用途別に切っておくと使いたい時にすぐ使えて便利です。
ごぼうをささがきにして冷凍
①ごぼうを良く洗い、表面についている土をアルミホイルや包丁の背などで落とし、ささがきにします。
②サッと水につけてアクを抜いてから水分をふき取ります。
③ささがきの場合はそのまま冷凍用の保存袋に入れると、くっついてしまい取り出しづらいので、一回分ずつラップで包みます。
④ラップしたごぼうを冷凍用の保存袋に入れます。
⑤金属トレーなどにのせ、冷凍します。
ごぼうを乱切りして下茹でしてから冷凍
下茹でしてから冷凍すると、生のまま冷凍するより食感が良く、味が染み込みやすくなります。
①ごぼうを良く洗い、表面についている土をアルミホイルや包丁の背などで落とし、乱切りにします。
②サッと酢水につけてアクを抜いてから電子レンジで加熱するか、蒸すか、サッと茹でて火を通します。
③ごぼうが冷めたらキッチンペーパーで水気を拭きとり冷凍用の保存袋に入れます。
⑤金属トレーなどにのせ、冷凍します。
ごぼうを細切りにして炒めてから冷凍
ごぼうは細かく切って冷凍すると水分が抜けて食感が悪くなったり、味が落ちてしまったりするのですが、サッと炒めることで大きな劣化を防いでくれます。
①ごぼうを良く洗い、表面についている土をアルミホイルや包丁の背などで落とし、細切りにします。
②5分ほど水につけてアクを抜いてから水分をふき取ります。
③フライパンを熱し、サラダ油をひいて、ごぼうを軽く炒めます。
③冷めたら一回分ずつラップで包みます。
④ラップしたごぼうを冷凍用の保存袋に入れます。
⑤金属トレーなどにのせ、冷凍します。
冷凍ごぼうの解凍方法
冷凍したごぼうは解凍すると水分が抜けてフカフカの食感になってしまったり、変色してしまうので、凍ったまま調理してください。
冷凍ごぼうの保存期間
冷凍ごぼうの保存期間は一ヶ月です。
ごぼうは土付きのまま常温保存すれば、日持ちしますが、ささがきなどカットすると冷蔵で2~3日しか持たないので、すぐ使える状態で保存するには冷凍が便利です。
ごぼうを調理してから冷凍
調理して冷凍しておくと朝のお弁当作りが凄く楽になります。ごぼうを使った冷凍できるおかずをご紹介します。
牛肉とごぼうのしぐれ煮
材料(作りやすい分量)
牛薄切り肉:100g
ごぼう:1/2本
●醤油:小さじ2
●料理酒:小さじ2
★水:2カップ
★昆布(あれば):5cm角一枚
★生姜の薄切り:2枚
◎砂糖:大さじ3
◎醤油:大さじ5
◎みりん:大さじ2
作り方
①鍋に★の昆布と生姜の薄切り、水を入れて置きます。
②牛肉は食べやすい大きさに切り、●の調味料をもみこんでおきます。
③◎の調味料を合わせておきます。
④ごぼうは皮を包丁の背などでこそげ落としてささがきにし、酢(分量外)を少々加えた水につけ、ザルにあけておきます。
⑤①の鍋に④のごぼうを入れ、火にかけ、沸騰直前で昆布だけ取り出します。
⑥鍋を煮立たせてから、②の牛肉を入れ、アクを取り除きます。
⑦③で混ぜ合わせた調味料を入れ、焦がさないように注意して1/3くらいに煮詰めます。
⑧器に盛りつけたら完成です。
⑨お弁当用にする場合は、冷めたらお弁当用のカップなどに詰め、タッパーに入れ、さらに保存袋に入れて袋を閉じます。
牛肉とごぼうのしぐれ煮の解凍方法
こちらは「牛肉とごぼうのしぐれ煮」を冷凍したものです。
解凍には冷蔵庫内での自然解凍後、電子レンジで加熱するのがおすすめです。
また、凍った状態で電子レンジ加熱しても大丈夫です。
ごぼうの豚肉巻き
材料(作りやすい分量)
ごぼう:2/3本
豚バラ肉:4枚
サラダ油:小さじ1/3
水:200㏄
●砂糖:大さじ1弱
●みりん:大さじ1
●醤油:大さじ1
作り方
①ごぼうは皮を包丁の背やアルミホイルなどでこそげ落とし、よく洗います。
②3~4cmの長さにカットしてから、柔らかくなるまで茹でます。
③ごぼうが冷めたら、バラ肉をごぼうに巻き付けていきます。
④フライパンを熱し、サラダ油をひき、豚肉の巻き終わりを下にし、そのまま動かさずに中火で1分くらい焼いていきます。
⑤水を加え、半分くらいになるまで煮ていきます。この時点で竹串がスッと入るくらいに柔らかくなっていたらOKです。
⑥●の調味料を加え、こげないように気をつけながら煮詰めていきます。
⑦茹でたいんげんやししとうなどをあれば加え煮汁が無くなれば完成です。
⑧お弁当カップやラップで包むなどして、冷凍します。
ごぼうの栄養
ごぼうには食物繊維、イヌリン、カリウム、マグネシウムなどが含まれています。
食物繊維で便秘解消!
食物繊維は腸内環境を整えるほか、有害物質を排出させたり、コレステロール値を下げたりする効果があります。
リグニンで大腸ガン予防!
不溶性食物繊維のリグニンには腸内の発がん性物質を排出する働きがあるため、大腸がんの予防に効果があると期待されています。
イヌリンで糖尿病予防!
水溶性食物繊維のイヌリンには小腸で糖を吸収しにくくする働きがあります。そのためイヌリンを含むごぼうには糖尿病を予防する効果があるといわれています。
クロロゲン酸で脂肪の蓄積を抑える!
ごぼうの皮にはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれています。クロロゲン酸には抗酸化作用があり、血糖値の上昇抑制のほか、脂肪の蓄積を抑える働きがあることも分かり、内臓脂肪の蓄積防止も期待されています。
参考資料:『食材大全』NHK出版
ごぼうは冷凍しても栄養は変わらない!
茹でて冷凍しておけばそのまま調理できて便利ですが、水溶性の栄養が多少流出してしまうことはあります。
しかし、生のままでも茹でてから冷凍しても鮮度や栄養が保たれるので、しばらく使う予定がない場合は冷凍がおすすめです。
こちらでは、野菜20種類の冷凍方法のまとめ記事となっています。

ごぼうの冷凍保存まとめ
いかがでしたか?
生のまま冷凍しておいても、凍ったまま調理に使えるので、忙しい朝にみそ汁など作る時にもとっても便利です。
また、凍った状態でも切りやすいのは嬉しいですよね。
作ったおかずを冷凍しておいて、冷蔵庫内で自然解凍するのも忙しい朝のお弁当作りに重宝します。
ぜひお試しくださいね。