鮮度が落ちやすいしめじですが、冷凍しておけば日持ちがするだけでなく、うまみもアップします。
今回はしめじの冷凍保存方法や解凍方法、活用例、冷凍できるしめじのおかずなどをご紹介します。
しめじは冷凍保存できるの?
しめじは冷凍保存が可能です。
しめじは鮮度が落ちやすく、カビやすいため、当日使い切れないしめじは冷凍するのがおすすめです。
しめじを冷凍保存するメリット
しめじは冷凍してから加熱すると細胞壁が壊れ、栄養が溶け出すことから旨味が増すといわれています。
また、バラバラにして冷凍することで、少量ずつ使うことができるので、とても便利です。
しめじの冷凍保存方法
しめじは生のまま冷凍保存が可能です。
しめじは洗わない
しめじは水洗いすると表面の香りや旨み、栄養成分が流れてしまいます。また、しめじが水っぽくなってしまうことから、調理前に水につけて洗わない方がいいといわれています。そのため、キッチンペーパーでゴミをふき取るか、軽く洗います。ぶなしめじはクリーンルームで育っているためあまり汚れることがありません。また、農薬などの薬品を使わないので、有害物質が付着している心配は少ないのですが、中国からの輸入品には殺虫剤などの成分が検出されることもありますので、表面をふき取ることは大切です。また、石づきと呼ばれる下の部分は切って、破棄してください。
しめじの石づきを切り落とす
しめじは軸の先端部分にある石づきは取り除きます。
しめじを小分けにする
石づきを切り落としたら、食べやすい大きさにほぐします。
保存袋は空気を抜く
冷凍用の保存袋に平らになるように入れ、空気を抜いて袋を閉じます。
金属トレーで急速冷凍
金属トレーにのせると早く冷凍することができるので、鮮度が保たれます。
しめじの解凍方法
しめじは凍ったまま使用します。バラバラに冷凍されているので、取り出しやすく、みそ汁や炒めものなどちょっと使いたい時にも一から下ごしらえせずに済むので便利です。
しめじの冷凍期間
しめじはどのくらい保存できるのでしょうか?冷蔵、冷凍それぞれの保存期間をご紹介します。
しめじの冷蔵期間
スーパーで流通している一般的なしめじは「ぶなしめじ」で、冷蔵保存期間は10日間です。
しめじの冷凍期間
「ぶなしめじ」の冷凍保存期間は一ヶ月です。
冷凍しめじを使ったレシピ:牛肉ときのこのすき煮
材料
牛肉:50g
冷凍しめじ:1/2パック
玉ねぎ:1/3個
サラダ油:少量
●砂糖:小さじ2
●醤油:小さじ2
●水:小さじ2
作り方
①玉ねぎは薄切りにします。
②フライパンにサラダ油を熱し、牛肉を炒めます。
③色が変わったら玉ねぎを加えて炒め合わせ、しんなりしたら冷凍しめじを加えて炒めます。
④●の調味料を加え、汁けがほとんどなくなるまで煮詰めます。
しめじの栄養素
天然の本しめじは手に入りにくい希少品です。現在流通の主流となっているのは菌床栽培されたぶなしめじで「しめじ」もしくは「ほんしめじ」として販売されています。今回は流通の主流であるぶなしめじについてご紹介します。
しめじの栄養素:オルニチン
肝臓の代謝機能を高めたり、成長ホルモンの分泌に影響するオルニチンはシジミに含まれていることでも有名ですが、100あたり20㎎。それに対してしめじには140㎎も含まれています。
しめじの栄養素:ビタミンD
しめじは紫外線を当てることでビタミンDに変わるエルゴステロールを多く含んでいます。
ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を促がして骨を丈夫にします。また、免疫力と新陳代謝をアップさせる働きがあります。その為、乳幼児ならくる病、大人なら骨軟化症や骨粗しょう症を防ぐ効能があります。また、カルシウムにストレス軽減作用があることから、ビタミンDにはストレスを和らげる効能もあります。
しめじの栄養素:βグルカン
食物繊維の仲間であるβグルカンは、免疫細胞を活性化させて免疫力を高めてくれるため、風邪の予防効果を期待できる成分です。
しめじの栄養素:ビタミンB₂「リボフラビン」
しめじの栄養素:ビタミンB₃「ナイアシン」
しめじの効能
野菜やきのこには薬のような効き目はありませんが、継続して摂り続けると予防や抑制に繋がる栄養が含まれています。
●風邪予防
●発がんを抑制する
●血糖値やコレステロールの上昇を抑制
●便秘解消
●脂質異常症の予防
●腸内の有害物質を排出する
●疲労回復
●生活習慣病の予防や改善
しめじのカロリーは?
その上栄養も豊富でビタミン類やミネラル類も多く含まれています。
新鮮なしめじの選び方
●軸が短く太いもの
●黒、薄茶色とも傘の色が濃い方新しい
しめじの旬と食べごろの季節
しめじの旬は10月から3月頃、食べごろの季節は秋です。
低カロリーでビタミンB群の逃がさないしめじの調理法
ビタミンB群は水溶性のため、水に栄養成分が流れ出てしまいます。そのため、溶けだした栄養ごと摂取できる料理がおすすめです。
また、煮る、焼く、蒸すなど油を使わない調理法だと低カロリーになります。また、サラダなどは茹でずに電子レンジ調理か蒸すのがおすすめです。
しめじとあさりのコンソメスープ
材料(2人分)
レタス:50g
しめじ:50g
あさりの水煮:50g
水:370㎖
コンソメ顆粒:小さじ2
塩:少々
作り方
①レタスはザク切りに、しめじは石づきを取って手でほぐします。
②鍋に水としめじを入れ、火が通ったらコンソメ顆粒、あさり、レタスを加えて塩で味を調えます。
相性のいい油と合わせてビタミンDを逃さないしめじの調理法
しめじと小松菜の煮びたし
材料(2人分)
小松菜:150g
しめじ:100g
水:200㎖
かつお節:5g
しょうゆ:大さじ2
みりん:大さじ2
作り方
①小松菜は5cm幅に、しめじは石づきを取って小房に分けます。
②鍋に水を入れて沸騰させ、かつお節を入れたお茶パックを入れ、1分程中火で加熱し、取り出します。
③中火のまま、小松菜としめじ、しょうゆ、みりんを入れ、小松菜の葉がしんなりしたら完成です。
しめじに含まれていないのビタミンを補なう調理法
ぶなしめじに含まれていないビタミンは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンKなどです。ブロッコリー、トマト、オクラ、ピーマンに豊富に含まれているので、しめじに組み合わせると足りない栄養成分を補うことができます。
しめじとチキンのトマト煮込み
材料(2人分)
鶏モモ肉:300g
玉ねぎ:1/2個
しめじ:1/2株
みじん切りのにんにく:小さじ1/2
ホールトマト缶:1缶
料理酒:大さじ2
ローリエ:1枚
★砂糖:小さじ1
★コンソメ顆粒:小さじ1
塩:小さじ1/2
こしょう:小さじ1/2
しょうゆ:小さじ1
オリーブオイル:大さじ1
パセリ:適量
作り方
①玉ねぎは1cm幅に切り、しめじは石づきを取って小房に分けます。
②鶏もも肉は一口大に切ります。
③フライパンにオリーブオイルを入れ、みじん切りのにんにくを炒める。
④にんにくの香りが出たら②の鶏もも肉を入れ、色が変わってきたら、①の玉ねぎとしめじを入れ炒める。
⑤玉ねぎがしんなりしたら、ホールトマト缶、料理酒、ローリエを入れ、中火で5分程煮込みます。
⑥★の砂糖、コンソメを加えて10分程煮込み水分がなくなってきたらしょうゆを加え、塩、コショウで味を調えたら完成です。
しめじの食物繊維を活かした調理法
パスタ、炊き込みご飯、うどんなど糖質量が高くなってしまう炭水化物の料理もしめじを加えることで、食物繊維やビタミンB群を補えます。また、しめじをたっぷり加えることで、相対的に炭水化物の量を減らすことができ、ダイエットに繋がります。
しめじとほうれん草のクリームスパゲティ
材料(1人分)
スパゲティ:100g
お湯:1000㎖
塩:小さじ1
ほうれん草:100g
しめじ:1/2株
クリームソース
薄力粉:大さじ1
牛乳:300㎖
コンソメ顆粒:小さじ1
塩:小さじ1/4
オリーブオイル:大さじ1/2
黒こしょう:ひとつまみ
作り方
ほうれん草は30秒ほど茹で、水にさらしてアク抜きをしておきます。
①茹でたほうれん草を3cm幅に切ります。しめじは石づきを取って小房に分けます。
②鍋にお湯を沸騰させ、塩とスパゲティを入れ、パッケージの表示通りに茹でます。
③中火に熱したフライパンにオリーブオイルをひき、しめじとほうれん草を炒めます。
④油が馴染んだら薄力粉を入れ、全体に粉が馴染んだら残りのクリームソースの材料、牛乳とコンソメを入れます。
⑤ひと煮立ちしたら、弱めの中火で2分程とろみが出るまで煮込みます。
⑥茹でたスパゲティを入れ、クリームソースが全体に馴染んだら器に盛りつけ、黒こしょうを散らして完成です。
しめじを干すと栄養アップ!
干ししめじの作り方
①ぶなしめじを石づきを切って1本ずつ分けます。
②1のしめじをザルやネットに入れ、日当たりと風通しの良い屋外に並べて天日干しします。
③時々裏返しながら、3~5日間干してください。
④しっかり乾燥させると、常温で3週間ほどもちます。
干ししめじの使い方
●炒めものにする場合は、調理前に10分ほど水で戻してください。(戻し汁にも干しシイタケのように旨味や栄養があります。)
●煮物やスープ類の場合はそのまま使用できます。